Camera equipment

ねこ好きカメラマンの使って良かった機材/フイルム時代の思い入れのある機材を紹介します

DEARDORFF 8×10 

ディアドルフ フィールドカメラ

随分昔しの話になりますがレンタルスタジオに勤務していたころ有名カメラマンがディアドルフで撮影するのを初めて見ていつかは自分もディアドルフで撮影できるカメラマンになりたいと一番最初に思ったカメラです

構造的には電子接点も一切なくただの箱で、フレーム/ジャバラ/ピントグラスだけで構成され非常にシンプルにできています

8×10のフォーマット自体が大きい為に軽量コンパクト?とは言えませんがツーアクションで撮影可能な状態になり収納時には弁当箱の様になる大変優秀なシステムです、またフィールド系はバックアオリがイマイチなタイプが多いのですがディアドルフはティルトとスイングが可能でアオリ能力としても秀逸です

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大部分がマホガニー材で作られている為見た目の美しさが撮影機材というより美術品のような風格がありこのカメラで撮影するだけで素晴らしい写真が撮影出来るような錯覚を起こさせてくれるカメラです(^ ^)

レンズの話を少し シュナイダー、ローデンシュトック、ニッコール、フジノンと大判用レンズ(高コントラストでシャープ)が発売されポジフィルムで撮影する際はそれらのレンズを使っていましたがディアドルフで撮影する際はコダック製のコマーシャルエクターというレンズを使かっていました、理由は1930年代〜60年代?に製造していたオールドレンズですが雰囲気重視の低コントラスト高諧調で美しいボケが再現できるが主な理由でネガフィルムかポラロイド入稿前提で撮影していました伝説的な風景カメラマンのアンセルアダムスがディアドルフを使い素晴らしいB/Wの写真を後世に残していますのでご興味ある方は検索下さい、日本人だと写真家の三好耕三さんが創作活動で、上田義彦さんが多くの広告写真で使われていました

デジカメになって感材は必要無くなりましたが大判カメラのシノゴは1回シャッターを押すだけでランチ1回分程費用が(フィルム/現像/ポラ)必要で(´;ω;`)ディアドルフの8×10タイプだと美味しいディナーが食べれる程でしたので1カットの重みが現在と随分違う様に思いますので大判カメラでじっくり撮影する事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか新たな面白さが見つかると思います

残念ながら自分が思い描くカメラマンにはなれませんでしたが(><)フィルム時代はディアドルフを手に入れ撮影も行える様になりましたが現在はフイルムカメラで仕事をする機会もなくほとんどの機材は処分しましたがコマーシャルエクターとディアドルフはいつか使う事を願って今も大切に保管しています

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