Camera equipment

ねこ好きカメラマンの使って良かった機材/フイルム時代の思い入れのある機材を紹介します

大判カメラでアオリ撮影

フィルム時代、35mm版、中判、大判と印刷サイズ、機動性でカメラを使い分けていましたが大判カメラを登板さす最大の理由は『アオリ機能』これに尽きます、ただ構造上動く被写体は苦手で静物の撮影が適しているのですが敢えて人物撮影に使う事もありましたがシャッタ-を押す瞬間ピントも表情も分かりませんし10枚ほどで勝負していましたので撮る側は緊張感を楽しみながら撮られる側は今日のカメラはなんか凄そうと、あの空気感は人を大判カメラで撮影しないと得られない感覚です、今現在も手に入りますので緊張感(^.^)を味わいたい方はチャレンジされては如何でしょうか

f:id:nekoneko3499:20210814184922j:plain

大判カメラはビュータイプとフィールドタイプに二分できます、ビューカメラは前/後フレームを個別に操作できる為スタジオでの精密なブツ撮りに向いているカメラでしたが大きく重いが難点です、フィールドカメラはアオリ機能が少し弱いのですが軽量コンパクトに作られている為スタジオよりロケーション撮影に向いているカメラです

今回ブログに使う写真のためにトヨビュー、ディアドルフとも久しぶりに組立てましたが相変わらずの存在感です(^.^)中々使う機会はないのですが愛着があり手放すのは忍びなくこのブログをキッカケにちっょと撮影してみようかと思もっています(^.^)

世界中で信頼されていたトヨビュー8×10

世界中のカメラマンが憧れたフィールドカメラ ディアドルフ8×10

※ アオリ機能が見やすい様にジャバラは外しています

前板と後板を別々に4種類のアオリを複合的にコントロールしながら撮影できます 

フロントティルト 被写界深度を調整 縦方向のフォーカスコントロール

バックティルト  形の修正、縦方向のパースコントロール  

スイング     被写界深度を調製 横方向のフォーカスコントロール 

ライズ・フォール 建物の先細りなどの補正 直角方向上下のパースをコントロール

シフト      フレームを横移動させレンズをずらして映り込み防止など 

撮影手順 ①構図を決める②被写界深度とパースを調整する③ピント確認④シャッターを閉める⑤シャッターチャージ⑥フイルム装填⑦露出を計る⑧絞りとSスピード決定⑨撮影、全て自分で操作しますので非常に楽しく撮影出来ますよ(^.^)

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人物撮影でアオリを使えばレンズボケとは一味違う不思議なイメージで撮影できます

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ティルトアオリ:通常この奥行感だとf22まで絞ってもパンフォーカスにならないと思いますが緑のコップから黄色のコップまでf5.6でもしっかりピントが合っていますね、この状態から影の部分までピンが合う様にするにはf11〜f16まで絞れば大丈夫です

スイングアオリ:ティルト同様パンフォーカスに撮影できています

ライズ・フォールアオリ:通常の撮影では上から下に見下ろして撮影すると頭でっかちになりますね、それをフォールとバックティルトを使かって修正しました、ライズ・フォールは本来建築写真に活用する事が多いのですがテーブルフォトにも応用できます※写真はナシですが(´;ω;`)ライズアオリは下から上に対して修正する方法です

シフトアオリ:前板・後板をスライドさせレンズ光軸をずらしライティングディフューザーが見切れない様撮影しました、通常の撮影方法だと逃げれない映り込みもアオリ機能を使えばレタッチいらずで撮影できる場合があります

撮影する為に最低限必要なモノ カメラ本体、大判カメラ用レンズ (150mmが標準) フィルムホルダー、シャッターレリーズ、ルーぺ(ピント確認) かぶり(遮光する為) フィルム(リバーサルorネガ) 三脚

あれば役立つモノ 露出計、ポラロイド、ストップウォッチ 広角系を使いたい場合は凹みボードと袋蛇腹、接写の場合は長尺蛇腹

本体、レンズ、ホルダーは中古でしか手に入りませんが全てレンタルも可能

現像は専門のラボで行いますがヨドバシ・キタムラ・ビックカメラでも受け付け可

目安 4×5フィルム 20枚/8.000円 現像 1枚/400円 フィルムの種類、現像するお店で変動します

デジカメをドッキング出来るアダプターも市販されています https://www.discoverphoto.jp/Adapter/4x5-Digital-Camera-board-adapter.htm

大判用レンズの注意点 ①広角レンズの場合フランジバック問題でピントが結像できない可能性がある、対策として広角用凹みボードと袋ジャバラを使う②等倍マクロ撮影を行う場合基本ジャバラだけではピントが結像できない可能性がある、対策として長尺ジャバラを用意する若しくはスペアジャバラと中間フレームを用意する

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・