Camera equipment

ねこ好きカメラマンの使って良かった機材/フイルム時代の思い入れのある機材を紹介します

EOS RP その2 test

生徒さんからの一言で購入してしまったRP(^^)その2

ぼくの必要とする機能が中心ですがテストしましたのでよかったら参考にしてください

① フォ-カスブラケット撮影

② Dpp4での深度合成処理精度

③ タッチパネル操作&シャッター

Wifi経由でのeosユーティリティーワイアレス転送能力

IOS高感度耐性

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① フォ-カスブラケット撮影  

1回のレリ-ズで2段階(枚数)から999段階まで自動で撮影できるように設定できステップ幅は10段階から選ぶことが可能、カメラ設定の制約はありですが回折を気にせず深いピントを得られるのは大きなメリットですね、ただ※ストロボ撮影に対応していないのが残念です(><) ※RAWデーターには対応しています

カメラ設定が以下の状態だとNGストロボ撮影・オ-トライティングオプティマイザ・HDRモ-ド・多重露出・マルチショットノイズ低減・インターバルタイマ-・露出補正/AEB設定・WB補正/BKT設定・長秒時露光ノイズ低減・ピクチャ-スタイルオ-ト・高輝度/段調優先・フリッカ-レス撮影

光を回したライティングと少し意地悪なローキーを意識したライティングで行ってみました、回した方は全体によく合成し質感も損なわれずに見えるのですがよく見るとところどころエッジがボヤけて見える箇所がありますね、ローキーの方は懐中時計のチェーンがふにゃふにゃに再現されています、但しジャケットの色、ライティングもコントラストをつけたので条件としては厳しいと思っていましたがチェーン以外は良好な感じですしファスナーを見る限り細かな箇所でもよく合成していますのでライティングを工夫すれば使えそうですが今のところシビアな撮影仕事で使うのは難しい印象ですが充分楽しめる機能でもあります

※キャノン指定外のシグマ製レンズで行いましたが何の問題もなく撮影はできました

30枚撮影 Jpeg S2 撮影時間 8秒 現像 1分36秒  【光源 定常光ライト】

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被写体の大小により被写界深度が変化しますが今回のジャケットの場合10段階30段階50段階と撮影しましたが10段階だと赤の裏地辺りからピントが合わずパンフォーカスにはなりませんでした、30段階、50段階の場合は変わらず良好な結果でしたので30段階でもこの大きさだと大丈夫かもですね F値レンズにより多少変動します

ジャケット、香水瓶ともピント位置はカメラ側の被写体先端に合わせたあとはシャッターを押すだけ、被写体の先端と最後列(撮影領域)を指定することはできず1か所決めてあとはカメラ任せで次々と撮影されていきます、その後DPPで合成処理を行いました

香水瓶の場合はモノが小さな為50段階の方が結果は良かったです、撮影&処理もさほど時間が掛からないのでご興味あれば色々な条件でテストしてみて下さい

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50枚撮影 Jpeg L 撮影時間 26秒 現像 8分24秒  【光源 定常光ライト】

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※PCの性能差でフォ-カスブラケット/深度合成とも処理時間が変わる可能性あり    テストPC Windows10pro  CPU Core i3   メモリー8GB

② Dpp4での深度合成処理精度

フォーカスブラケットは残念ながらストロボ非対応ですのでストロボを使かって深度合成撮影を行いたい場合マニュアルフォーカスで自分が決めた段階(枚数)を撮影した後DPPで合成処理を使うことになるのですが、概ね良好な感じに仕上がりました(^^)フォーカスブラケットと違い撮影ポイントを自分で決められるので被写体の形状で(高さ・奥行き・大小)変わりますが10段階程で良い感じに仕上げることができそうです

今までは深度合成が必要な場合はフォトショで行っていますがDPPでできればキャノンユーザーとしては嬉しいですね、ただこちらも撮影仕事では今のところ難しいかと思います

【①ボケの大きさ②手前の被写体を優先③合成境界のなめらかさ④明るさ補正】を調整する事ができます、今回のテストはスタジオで行いましたが風景等外での撮影の場合は風、車、人間等動くモノが入るとNGになりますので中々難しいですね、どちらにしろ室内室外とも三脚とレリーズが◎必になるかと思います、 ※キャノン推奨のF値はF5.6~F11

DPP4 深度合成 F5.6  10段階  設定 デフォルト  【光源 ストロボライト】 

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上記テスト撮影の方法 EOSユーティリティーのライブビューを使いマニュアルフォーカスで撮影した後(今回は10段階)DPP4で合成処理を行いました(設定はデフォルト)敢えてF5.6で撮影しましたがF11まで絞れば半分程の枚数でも大丈夫かもです、またステップ幅を広げても枚数は減らせると思います ※フォーカスブラケットも同じですが合成データーはオリジナルから10%程トリミングされますので少し引いて撮影した方が良いかと思います

③ タッチパネル操作&シャッタ-

今回の深度合成テストは2種類の方法で撮影しました①EOSユ-ティリティ-のPCライブビューで拡大しながらMフォーカスで撮影②タッチパネルでフォ-カスポイントを移動しながら撮影、結果として1番スムーズに行えたのがタッチパネルでフォーカスポイントの移動、シャッターはボディーボタンでレリ-ズする方法でした、タッチシャッタ-もPCライブビューもカメラ内の処理なのか1回撮影したらもう1回シャッタ-を半押ししてニュ-トラルにする必要が時折でましたこれはアダプタ-経由のEFレンズだからなのか?RFレンズを所有していないので何ともいえません(><) ※当たり前ですが通常撮影ではEFレンズでもフォーカス、シャッタ-リ-ズとも半押しすることなくスムーズに撮影できます

タッチパネルの最大の利点はAFポイントの選択と各設定変更時のやりやすさとだと思いますがポイント移動の際ボタンをグリグリする必要がなくパネルに触るとRPの場合まさに瞬時に移動できるのでストレスがなくなりますね(^^)

今メインに使っているα7、E-M1ともタッチパネルを搭載していますが必要?と思い使いませんでしたが今回のテストでこれはありだと今後は積極的に使かおうと思います(^^)

Wifiでeosユーティリティーワイアレス転送能力

スタジオ系プロカメラマンはシューティングしたデーターをPCで即座に確認する事を前提に撮影するのですが特に人物系が有線接続だと邪魔になりキャノンの場合は1d系と5d系には専用のwft(ワイアレストランスミッター)を発売していますのでぼくも4台程購入しましたが価格がチョットお高くボディーを変える度購入するのもつらいな~と思っていました(><)撮影の流れは①撮影②eosユ-ティリティ-を経由してPCに送る③(ライトル-ムで確認)またロケ撮はIpadに送るのですが最近はどのメ-カーでもBluetoothが内蔵されスマホタブレットにワイアレスで飛ばせますがまだまだアプリが使いずらい感じで(><)ぼくの場合はシャッタ-スニッチというアプリを使かって確認しています、で肝心のRPのWifi機能がプロの現場で使えるのかどうかですが

転送速度 JPEG S2 1秒以下 JPEG L 4秒 ROW 18秒 cROW 12秒 /1データー

突然の無線切れ 今のところナシ

PCライブビューの操作性 有線接続より少し遅延があるので気になるかもです

テストの印象としては概ね使えるかと思います(^^)純正wftと同じくJPEG の場合ストレスなくPC/Ipadともに転送でき内蔵wifiでこれだけ使えるのは嬉しい限りです ※ROW/JPEG同時記録でJPEGだけ送るようにしています

⑤ ISO高感度耐性

デジカメの進化は凄まじくオッサンには追いつけません(^^)特に高感度耐性が素晴らしくフィルムから撮影している人間にとっては信じられない程ですね(^^)印刷系はおのずと低感度で撮影する必要がありますがWeb系はいくつでもいいんじゃない(^^)と思うほど進化していますね特にココ2~3年に発売されたカメラはノイズてなに?カラーバランス?のような時代ですね極端にいうとデジタル端末で見た場合100でも1600でも分からないほどになりました、ほんと凄い時代になりました(^^)ただ職業カメラマンには大変な時代でもあります(><)機会が有ればいつか書こうと思います

下記はRPを使って撮影したテストデーターですが高感度になるとシャドー側にノイズが載ってきますが嫌な載り方になってませんね、カラーバランスは3200辺りから少しずつ崩れていく感じで光の状況にもよりますが6400位まで使えるのではないでしょうか、また最大感度が40000まで使えるのはいざという時に安心ですね (102400まで感度拡張が可能)

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雑感

発売より少し経過しているカメラですが今回テストした結果改めて史上最高のコスパカメラだと思いました(^^)トータルバランスが非常に優秀でどんな撮影にも応えてくれるでしょう、前回も書きましたが高額機には敵わない部分があって当然で、ですが基本性能がしっかりしていますので画質よし(^^)持ち歩くのもよし(^^)操作性もOK(^^)APS-C含め他のフルサイズの価格を考えた場合10万円で手に入るカメラとしては大変素晴らしいカメラだと思います、今までデジタルバックからプロ機まで様々なカメラを使って来ましたがこれ程機能に対しての対価に納得したのは初めてです(^^)次世代のRP2にはこの価格設定と軽量コンパクトはそのままに手ぶれ補正とディアルスロットと大きめのバッテリーを望むのは欲深か過ぎる?(^ ^)難しいかな~お願いしますよキャノンさん(^ ^)

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eosRP その1

※以前紹介したシャッタ-スニッチ、お高いですが転送観覧アプリとしてかなり使えます

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